深夜のデニーズは、人生の縮図だった。

外は静まり返り、夜も更けてくる。 風がさすように痛い。 まるでスキー場のような感覚を襲われる程の寒さ。 体を震えさせながら、暗い道を歩く。 白い息を吐きながら、荷物を持っているせいでポケットに入れられない手を温める。 「はぁー。」 温めても温めても冷える手をこすりながら、ある場所を求めて歩き続けた。 少し…